エストニアとリモートワークについて私が知っている二、三の事柄

エストニアと開発をしていたら、突如オフィスを失い、リモートワークになったCTOの日々のメモです。

1997-01-01から1年間の記事一覧

もうすぐ1997年が終わります。開設して3カ月ぐらいになるこのページですが、年末から年始にかけて時間があれば、読書と映画の『1997年ベスト10!』みたいな企画をやろうと思っています。 しかし、こういう日記のページは至るところにあり、僕のページも含…

ACT系のシネマ・ヴェリテが潰れた後に出来た梅田シネヌーヴォでサミュエル・フラー監督の『裸のキッス』を見る。壮絶なバイオレンス映画を期待していったのだが、ちょっと肩すかしのヒューマン・ドラマだった。脚本は破綻気味だけれども、スタイシッシュな映…

夕方の新幹線で神戸から無事帰還。 久しぶりの東京は多少ひっそりとしていて、でも、やっぱり年末の渋谷交差点は人で溢れかえっていて、女子高生はまだルーズソックスをはいており、たくさんの映画館がある文化都市でありました。

今日はクリスマス。銀座シネスッチでウッディ・アレンの『世界中がアイ・ラブ・ユー』を見る12月9日に続き、2回め。ラストシーンではやっぱり涙が出そうになる。溢れんばかりの映画愛。「人間」に対する優しい視線。パンフレットでは淀川長治さんが激賞して…

仕事を終えてから、ルキノ・ヴィスコンティの「地獄に堕ちた勇者ども(The Dambed)」(V)を見る。 ヴィスコンティはまだ「ヴェニスに死す」と「家族の肖像」ぐらいしか見ていないけれども、好きだ。 そして、今回は"The Dambed"である。「糞野郎」なのである。…

今回の「東京大出張」でずっと泊めてもらっている渥美の部屋で「第三の男」(V)を見る。 「第三の男」を見るのは5年ぶり2度めぐらいだけれども、やっぱり面白い。映像は今でもスタイリッシュで引き締まって いると思えるし、オーソン・ウェルズがやはり何物…

有楽町のシャンテ・シネで「ぴあ」のPFFアワード上映会を見る。友人の古沢健くんの「home sweet movie」を見るためだ。タイトルに偽りなしの、「sweet」な「movie」でした。でも、場面転換のために挿入される空だとか海(?)のシーンは、なんか、あざとくな…

商品劇場の「聖ニコラスの冒険」をビデオ撮影。今回は非常に複雑な構造が相互陥入するような構成なので、1カメだときつかった。ここ数作(「神曲」「モムゼンのブロック」)の中では一番面白いんじゃないだろうか。しかし、場面転換等の技法から、高橋源一…

後藤明生の『小説 〜いかに読み、いかに書くか』(講談社現代親書)読了。 新書だけれども、これは良書。特に横溝利一の『機械』論は秀逸。「僕らの日本」近代文学の歴史を踏まえて、(それと重ね、それからずらし)、現代文学を書く。 深夜、ゴダールの『勝…

京都 東山 哲学の道で紅葉散策。もみじがところどころ色づいているぐらいで紅葉を楽しむには少し早かったようだ。法然院にも寄る。法然院ではお墓見物。僕は知らなかったのだが、ここには九鬼周造や、河上肇、内藤湖南などというすごい顔ぶれの学者さんたち…

梅田LOFT B1のテアトル梅田にて『未来世紀ブラジル』。ビデオでは何回も見ている『ブラジル』だけれども、映画館で見るのは始めて。冒頭あたりの「労働シーン」(笑)は何回みても面白い。テリー・ギリアムは「群集シーン」を撮るのが非常にうまい監督なんだ…

「禁・日本語生活」まで、後4日間。

「禁・日本語生活」まで、後4日間。滑り込みで、ジョン・ホーガン『科学の終焉』、荒木惟経の処女写真集『さっちん』、万葉集の爆笑(?)現代語訳『Songs of Life 〜Comtemporay Remix 万葉集』を買う。とにかく、本を買いすぎ。(^^;D 「賭博者」読了。主…

先月の日記で予告した「禁・日本語生活」を実行することにした。 こんなおかしなことをやるのは、禁煙の影響なのかもしれないが、(いや、間違いなくそれはある(笑))、ひとつは自分の生活における「情報の流れ」というものを変えてみたいという欲求が最近…

梅田紀伊國屋で『QUICK JAPAN』、ヴォネガットの『スローターハウス5』を買う。しかし、ここ数カ月は本の「馬鹿買い」状態が続いている。 この日記に書いてないものでも、奥泉光『プラトン学園』 、宮沢章夫『分からなくなってきました』 ボリス・ヴィアン…

昨日ぐらいから、電車の中で、加藤典洋の『敗戦後論』 (講談社)を読み進める。表題の「敗戦後論」は凡庸な文学的表現と曖昧な論理が気持ち悪いが、もうひとつ収録されている「戦後後論」という論文はまあまあ面白い。 「文学とは何か?」ということをあえ…

商品劇場 第3回公演「神曲」の舞台ビデオを大阪梅田のB&Mスタジオという所で編集。なかなかかっこよく編集できた。商品劇場の公演ビデオは今までずっと手がけてきているが、今回が一番かっこよくできているのではないだろうか。満足である。 その後、NHKに…

犯罪友の会というところの芝居を見る。大阪港に浮かべた特設舞台上で繰り広がられる江戸の人間模様。役者さんたちがとにかくパワーがある。テイストとしては、唐十郎のお芝居を見ているようである。「特権的身体」たちのカーニバル?。 終演後、東京からこの…

武田泰淳の『ひかりごけ』を読了。これは戦時中の人肉食の話だが、オウムの麻原のことを考えると、この中の裁判のシーンは非常に興味深い。『ひかりごけ』の主人公の船長は、その裁判の間、「これは自分とは何の関係もない」と思っているのである。それがリ…

サニー・デイ・サービスの『サニー・デイ・サービス』の発売日。昼休みに早速、TOWER RECORD梅田で購入。ステッカーをもらう。 まだ1回しか聞いていないけれど、とりあえずの感想を。 傑作です。普遍です。音楽っていいなぁ。いいなぁ。 以上。

京都大学の西部講堂でジョナス・メカスの『リトアニアへの旅の追憶』『ウォールデン』『フジヤマを見た、旅の途中で』をたて続けに見た。 ちょっと気軽な感想は書けそうもない。『リトアニアへの旅の追憶』は始まって数分で、あまりの映像の瑞々しさとその儚…

村上龍の『ピアッシング』(幻冬社文庫)を読み始める。面白い。殺人願望をもった主人公の男の連想−妄想が読んでいるうちに、こちらの思考にまで侵入してくるようで、つまりは読みごたえもある。村上龍の小説は『コインロッカ−・ベイビ−ズ』の頃から「トラウ…

友人に薦められた『近代化の理論 近代における西洋と東洋』(講談社学術文庫)を読み進める。一見、無味乾燥な学術書なのだが、「近代」といった言葉や「産業化」という言葉をひとつひとつ明晰かつ簡潔に定義していくので、読んでいて頭がすっきりする効能が…

梅田の紀ノ国屋で宮台真司の『世紀末の作法』、グレッグ・ベアの「ブラッド・ミュ−ジック」、ラリ−・ニ−ブンの「無情の月」。『世紀末の作法』読んで、無敵の 宮台真司=「大殺界」の細木数子説というのを思いついたのだが、これについては細木数子のテクスト…

クリスチャン・スレ−タ−主演の『トゥル−ラブ』(V)。デニス・ホッポ−のほら話のエピソ−ドはつい見てもかっこいい。そして、ついに禁断の『エヴァンゲリオン』(V) EPISODE 01 〜04。この「遅れすぎたエヴァ日記」については近日公開します。悪くないですね。庵…

今日は京都に遊ぶ。まずは京都市美術館で「ル−ブル美術館展」を。サブタイトルに「18世紀フランス絵画のきらめき」とあるように主として18世紀のロココから新古典派。18世紀と言えば、吉田健一,吉田健一と言えば、絵については「それが何派だとかは後の問題…

今日は給料日。通帳を見ると、おぉ手取り33万円 !! と思いきや、定期代10万円(梅田〜神戸の山奥 3カ月分)が含まれているのであった。 そんなことにめげずに早速昼休みに衝動買い。まずは梅田のTOWER RECORDにて、ORIGINAL LOVEの『RAINBOW RACE』と『The …

今日は祝日で会社はお休み。村上龍(『トパ−ズ』)の『KYOKO』(V)を見る。高岡早紀ちゃん。冒頭の無造作なカットから「う〜ん、大丈夫かな」と心配になってしまったのだが、だいじょうぶマイフレンド。高岡早紀ちゃんがすごくいい味を出していて共感できる。…

ミケランジェロ・アントニオ−ニの(『さすらいの二人』)の 『欲望』(V)および『情事』(V)を見る。『欲望』はカメラマンが主人公で、そのファッション、でてくる写真、室内インテリアなど、様々な「見ることの快楽」を教えてくれる作品だった。ファッション…

松岡錠司監督(『きらきらひかる』『トイレの花子さん』)の 『私たちが好きだったこと』を千日前で見る。映画を見ている時に床でねずみが走つてゐるやうな劇場だ。トイレが劇場の中の左右にある。映画は最悪。ダメ映画だつた。ちよつと期待してゐただけに残…

ミケラジェロ・アントニオ−ニの 『さすらいの二人』(V)を深夜に見る。若き日のジャック・ニコルソンがいい。『ある貴婦人の肖像』でのジョン・マルコビッチを思わせる。併しマルコビッチも年を取ると今のニコルソンやデ・ニ−ロのやうなやにさがつたおやじに…