エストニアとリモートワークについて私が知っている二、三の事柄

エストニアと開発をしていたら、突如オフィスを失い、リモートワークになったCTOの日々のメモです。

1997-10-01から1ヶ月間の記事一覧

梅田紀伊國屋で『QUICK JAPAN』、ヴォネガットの『スローターハウス5』を買う。しかし、ここ数カ月は本の「馬鹿買い」状態が続いている。 この日記に書いてないものでも、奥泉光『プラトン学園』 、宮沢章夫『分からなくなってきました』 ボリス・ヴィアン…

昨日ぐらいから、電車の中で、加藤典洋の『敗戦後論』 (講談社)を読み進める。表題の「敗戦後論」は凡庸な文学的表現と曖昧な論理が気持ち悪いが、もうひとつ収録されている「戦後後論」という論文はまあまあ面白い。 「文学とは何か?」ということをあえ…

商品劇場 第3回公演「神曲」の舞台ビデオを大阪梅田のB&Mスタジオという所で編集。なかなかかっこよく編集できた。商品劇場の公演ビデオは今までずっと手がけてきているが、今回が一番かっこよくできているのではないだろうか。満足である。 その後、NHKに…

犯罪友の会というところの芝居を見る。大阪港に浮かべた特設舞台上で繰り広がられる江戸の人間模様。役者さんたちがとにかくパワーがある。テイストとしては、唐十郎のお芝居を見ているようである。「特権的身体」たちのカーニバル?。 終演後、東京からこの…

武田泰淳の『ひかりごけ』を読了。これは戦時中の人肉食の話だが、オウムの麻原のことを考えると、この中の裁判のシーンは非常に興味深い。『ひかりごけ』の主人公の船長は、その裁判の間、「これは自分とは何の関係もない」と思っているのである。それがリ…

サニー・デイ・サービスの『サニー・デイ・サービス』の発売日。昼休みに早速、TOWER RECORD梅田で購入。ステッカーをもらう。 まだ1回しか聞いていないけれど、とりあえずの感想を。 傑作です。普遍です。音楽っていいなぁ。いいなぁ。 以上。

京都大学の西部講堂でジョナス・メカスの『リトアニアへの旅の追憶』『ウォールデン』『フジヤマを見た、旅の途中で』をたて続けに見た。 ちょっと気軽な感想は書けそうもない。『リトアニアへの旅の追憶』は始まって数分で、あまりの映像の瑞々しさとその儚…

村上龍の『ピアッシング』(幻冬社文庫)を読み始める。面白い。殺人願望をもった主人公の男の連想−妄想が読んでいるうちに、こちらの思考にまで侵入してくるようで、つまりは読みごたえもある。村上龍の小説は『コインロッカ−・ベイビ−ズ』の頃から「トラウ…

友人に薦められた『近代化の理論 近代における西洋と東洋』(講談社学術文庫)を読み進める。一見、無味乾燥な学術書なのだが、「近代」といった言葉や「産業化」という言葉をひとつひとつ明晰かつ簡潔に定義していくので、読んでいて頭がすっきりする効能が…