エストニアとリモートワークについて私が知っている二、三の事柄

エストニアと開発をしていたら、突如オフィスを失い、リモートワークになったCTOの日々のメモです。

新卒で入社した会社を退社します

今日は山一証券が101年の歴史を閉じる日。そして、僕も今の会社を辞めるのでした。

新卒で入社以来、きっかり3年。退職金を頂いて、一応「円満退職」ということになります。
自分の胸のうちの感慨は横に置いておくとして、数字的な実績から。給与明細をもとに様々な計算をしてみました。ライフプランのモデルケースとしてご参考までに。

だいたいの計算ですが、3年間で稼いだ額は約1000万円(税引き前、ボーナスは除く)。1年間、平均約350万円ということになります。(ボーナスを入れると、もう少し増えますが、これは伏せておくことにします。)
しかし、この中には恐怖の(!)残業時間1200時間も含まれています。残業手当がだいたい200万円ぐらいですから、1/5は残業代です。
しかし、この残業1000 時間というのはやはり多いですね。36カ月働いていたとして、1ヶ月約30時間、ずーーっと残業し続けた計算になります。(本当は研修期間が長いので、1カ月あたりの残業時間はもっと多い計算になります。)これは僕の感覚では、やはり「働きすぎ」です。
3年間なら、500時間。1年165時間ぐらいが理想なのではないでしょうか。

次に税金について。よく言われる「所得税」の重税感ですが、これは僕が若年層に属するせいか、僕には「安い」ものに思えます。トータルで30万円未満。総支給額の3% ぐらいで、これは消費税より安いです。毎月の給与明細を見ると、「うわー、こんなに引かれている」と思うのですが、時々の「特別減税」により緩和されているようです。
しかし、特別減税って、「あ、今回は得した」と思うだけで、それが消費マインドを動かしたことは、僕には(独身だからかもしれませんが)ありません。減税の方法も考えた方がいいかもしれませんね。>大蔵省のみなさま

それよりも「負担感」があるのは、「健康保険」と「厚生年金」です。特に厚生年金は、総支給額の6%を越えています。また、年度ごとの「増額」もかなり激しいです。最後には24000円を越えているのですが、これ本当に返ってくるんでしょうか?>年金にお詳しい方
やはり、「健康保険システム」と「年金」の問題は、これからの国政の鍵になるような気がします。
「年金なんか返ってこないんだ」って本当にみんな思い始めたら、誰もサラリーマンなんてやらなくなってしまうんじゃないでしょうか。

住民税は初年度払わないでいいこともあり、それほど負担は感じない額です。しかし、それでも最後には1万円払っているんだから、それが土建屋救済のための道路工事に行くのは困るなぁ。
案外、うちは図書館が貧弱なので、図書館費にまわしてくださいな。>神戸市

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と、普段は慣れない数字ばかり並べてたら疲れてしまいました。

今日は会社の帰りに、デニス・ホッパー監督、ピーター・フォンダジャック・ニコルソン出演の『イージーライダー』を大阪梅田のハービスプラザで観ました。「会社を辞める!」=「明日から自由!」=『イージーライダー』という安易な発想のセレクションでしたが、これはご覧になった人なら分かる通り、「反動的なアメリカマインド」に「自由」が押しつぶされる話。退社の日に観る映画ではありませんでした。。。

その後、大阪梅田の紀伊國屋で Samuelson & Nordhaus 'ECONOMICS'、辺見庸『不安の世紀から』、竹内靖雄『賢者と愚者の経済学』を買う。
しかし、記念すべき退社の日に、ぶあつい経済学の原書を買うとは、なんて勉強家な私であろうか。
友達を呼んでぱーっと飲むとか、何かもっといい方法はないのだろうか。
それとも、僕は「勉強」がしたいのだろうか。

実はそうなのである。