エストニアとリモートワークについて私が知っている二、三の事柄

エストニアと開発をしていたら、突如オフィスを失い、リモートワークになったCTOの日々のメモです。

書籍の整理中です

シナプスが人格をつくる  脳細胞から自己の総体へ

シナプスが人格をつくる 脳細胞から自己の総体へ

「あなたはシナプスである」
徹底した還元主義で「自分」の謎に挑む。大著だが、丁寧な文章だ。


脳は空より広いか―「私」という現象を考える

脳は空より広いか―「私」という現象を考える

クオリア」「意識」を解明しようとする「ダイナミック・コア」仮説。コンパクトな本。
「心脳問題」を考えるために手元に置いておきたい。


共感する女脳、システム化する男脳

共感する女脳、システム化する男脳

男脳はシステム化にすぐれ、女脳は共感力に優れている。
科学者などは男脳が発達している。男脳の傾向が強すぎると自閉症になる。
面白くはあるが、それだけという書物かもしれない。
「極端な女脳とはどういうものか」という問いかけが面白かった。
(本書ではそれほど考察はされていないようだ。)


錯覚する脳―「おいしい」も「痛い」も幻想だった

錯覚する脳―「おいしい」も「痛い」も幻想だった

私が「心脳問題」に興味を強くもつきっかけとなった本。
仏教への興味もここから火がついたと思う。

私たちの「知情意」はイリュージョンだ。存在すると思うと固執したくなるかもしれないが、もともとないのだ。ないのに、イリュージョンとして、あるように見えている分だけ「儲けもの」というものだ。生きているクオリアの実在を信じようとするから、死ぬのがいやになるのだが、どうせ、生きているクオリアなどという物は本当はなく、私たちはゾンビなのだが、脳のおかげで、生きている実感を感じていられるだけ「儲けもの」というものだ。

私自身は「意志」というのはあると考えている。還元主義からは「意志」(第一原因)というのは生まれそうにないのだが、どうもそれはあるような気がするのだ。あるいはそれを否定すれば、一切の道徳も倫理もなくなってしまう。「道徳がなくなってしまうから意志を信じる」というのは論理的な思考ではないが、私にとってはそれがベースラインだ。

脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ

脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ

有名なラマチャンドランの脳科学の本。まだ読んでいないが、「アートフルな脳」(アートに関するところ)と共感覚について書いてあるところが面白そうだ。

脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説

脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説

前野さんは記述も平易で面白い。これも手元に残しておきたい本。

脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)

脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)

続編と比べて字が多い。内容は重複しているようなので、最初に「ふたたび」の方を読むといいのではないかと思う。巻末に「クオリア問題」についてまとめている。

元気な脳をとりもどす

元気な脳をとりもどす

長い本だが、要点は下記のみでいいだろう。

脳に「おいしい」食生活ー簡単な6つのステップ

(1)飲む水の量を増やす
(2)カロリーを制限する
(3)魚と魚油を取る。よい脂質と悪い脂質を知る。
(オメガ3脂肪酸
(4)坑酸化物質を取る。
(野菜と果物に多い。ブルーベリー、イチゴ、ほうれん草、ラズベリー、ブロッコリ、アボガド、赤ピーマン、キウイ)
(5)タンパク質、よい脂質、炭水化物をバランス良く摂る
(6)健康な食品から、毎週好きなものを二十四品目選んで食べる
(魚、鶏肉、卵、豆腐・大豆食品、ナッツ類(とくにクルミがいい)、ベリー類、オレンジ、ブロッコリー、カリフラワー、全粒小麦、赤あるいは黄ピーマン、かぼちゃ、ほうれん草、トマト、アボガド、オリーブ、サーモン、ナッツバター、水、緑茶)

脳を鍛えるための13の実践
(1)新しいことを学ぶ習慣をつける。
(2)これまでやったことがない新しいことを習う
(3)いろいろな仕事をやってみる
(4)これまでやってきたことのスキルを高める
(5)テレビはほどほどにする。
(6)ゲームの時間を減らす。
(7)新しいことを学ぶ読書会や勉強会に参加する
(8)正しいやり方で練習する
(9)いつもとは違うやり方をして、脳の新しい部分を刺激する
(10)似ているものを比較して、ちがうところを見つける
(11)知らない場所に旅する
(12)賢い人たちと友達になる
(13)学習面の問題があれば、適切な治療を受ける。
(ADDなどの場合)

脱アイデンティティ

脱アイデンティティ

論文集で難しい印象。斉藤環の書籍は私には必要ないと再認。

生き延びるための思想―ジェンダー平等の罠

生き延びるための思想―ジェンダー平等の罠

上野千鶴子さんの本も学者の文章であり思想である。私には結局関係なかった。

赤を見る―感覚の進化と意識の存在理由

赤を見る―感覚の進化と意識の存在理由

クオリア問題に関する「お洒落な本」。「赤を見る」という一点にしぼっており、本の装丁も「赤」、本文も「赤と黒」の二色刷りであり。これは手元に置いておきたい。