エストニアとリモートワークについて私が知っている二、三の事柄

エストニアと開発をしていたら、突如オフィスを失い、リモートワークになったCTOの日々のメモです。

物思いにふける

今日は会社をお休み。神戸三宮をぶらぶらしていたら、髪が切りたくなったので、とある美容室に行く。なんかかっこいいお兄さん(しかし、同年代か?)に髪を切ってもらう。
僕は「ファショナブル・シティ」神戸育ちなので、勿論、「美容室」には数える程しか行ったことがない。
洗髪している時に、うなじのあたりを洗ってもらうところ、腹筋よろしく、うぉー苦しい、首がつってしまうぜ、と硬直していたら、「力抜いていいですよ」と言ってくれたらしいのだが、長時間の腹筋状態に既に血圧が20ぐらいあがっていた僕は、「え、何なに?」と起きあがろうとして、「あ、あ! いいんです!力を抜いてください!」と押さえつけられてしまった。
僕は未だに「美容室」だとか「ショップ」だとかいう「お洒落なところ」が苦手なのである。服を見る時に、ちょっとお洒落な店に入って、店員さんに「その緑なんて今よく出てますよ」なんて言われたら、「あぁ、そうですか」なんてキラリスマイルをしながら、もう半分くらいは回れ右の状態なのである。これもきっと、「ファショナブル・シティ」神戸育ちだからだろう。
そういえば、中学校時代は丸刈り頭だった。(神戸は10年ほど前まで、中学校男子丸刈り強制。)

ところで、三宮センター街のアーケードが完成していた。神戸は「いよいよこれから」である。

古本屋で田村隆一の『青い廃墟にて 田村隆一対話集』を買う。900円。対談者は大江健三郎高橋和巳大岡信谷川俊太郎種村季弘など。店頭でぱらぱら見たら、田村隆一谷川俊太郎を「俊ちゃん」と読んでいて、それで買うことに決定。
ジュンク堂町田康の『夫婦茶碗』、桜沢エリカの『シーツの隙間』、南Q太の『さよならみどりちゃん』、島田雅彦福田和也の『世紀末新マンザイ パンク右翼 vs サヨク青二才』を買う。南Q太のマンガは、今度辞める会社の「後輩」に一度貸してもらったもの。とてもよかったので、座右の書にすることに決定した。
島田雅彦らの対談は、ここ数年の「その手」の対談の中ではなかなか面白いもの。バブル後の「成果」というものは徐々に出てきているのだ。「バブル後の成果」とか一言で言って何か。
それは、「まともにものを考えることができる」ということだ。
こんないい時代はしばらく来ないかもしれないので、みなさん、今のうちに色々と物思いにふけりましょう。