20代の僕は本当に自己チューな野郎だった
今日は反省モード。
今、33歳だ。関係ないけど3月生まれ。ここ数日思い出すのだが、20代の僕は本当に自己チューな野郎だった。
人当たりはよかったと思う。人の話もどちらかというと聞いた方だろう。でも、本当に相手のことを聞いていたかっていうのは今となってみればすこぶる怪しい。
周りに迷惑をかける方でもなかっただろう。いや・・・・違うな、迷惑をかけているんだけど、その自覚は全然なかったんだろう。実際、友達にそう言われたことがある。都合よく忘れていたけど。
しっかりしているように自分では思っていて(それが大きな勘違いなのだが)、基本的に依存体質というか、相手と自分の距離がうまく取れていなかったように思う。
だから、人の人生や人生観に対して、ときどき、本当にひどい批判をした。
今の僕は人の人生に対して批判なんて絶対に出来ない。一体、人の人生を批判できる根拠なんて、20代の僕にどうしてあったのかが逆に不思議だ。本当に。
親友の一人に言われたことがある。
「策士だろうね。でも、策士、策に溺れるっていうから気を付けた方がいいよ」
それからは気を付けることにした。友達がアドバイスをくれる時はよっぽどの時だからだ。30過ぎてからは友人がアドバイスをくれるなんてことはめったにない。お互いがお互いの人生だってことを身に染みて分かるようになるからかもしれない。
酒か何かを飲んでいる時に後輩の一人を泣かしたことがある。
「藤田さんは人間を方程式みたいに考えているけど、それは間違っている。Xが入力されれば、Yと出力される。そんな簡単なものじゃない。」
後にも先にも他人にあんなに真剣に抗議されたことはない。どんなことを言ってしまったのか覚えていないけれど、よっぽどひどいことを言ったのだろう。二十歳過ぎた男を泣かしているのだ。
以上は何となくここ2日考えていたことだ。反省したいこと。
だけど、もし、タイムマシンがあって20歳の時の俺にアドバイスをひとつだけ言えるとしたら、「性格を直せ!」とは言わない。
ただ、「お前が思っているより、他人や世界は可能性でいっぱいなんだよ。」
「お前が思っているより世界は豊かなんだよ。このバカ。」
とだけ言ってやりたい。
実際、最近思うのだ。
おそらく、今の自分が思うよりも、さらにさらに人は可能性があり、そして世界はもっと豊かなはずだって。