エストニアとリモートワークについて私が知っている二、三の事柄

エストニアと開発をしていたら、突如オフィスを失い、リモートワークになったCTOの日々のメモです。

ここはどこでしょう?

はじめて降りる駅がまだ東京にはたくさんある。



『アル中詩人のためのレクイエム』



この世にこんな真面目な顔があるのかというような生真面目な顔で

金色の液体を五臓六腑に降り注いでいた



この世界にこんな律儀な儀式があるのかという丁寧さで

いつも煙草の火をもみ消す仕草



1分おきに



句読点を置くみたいに



散文しか書かない詩人



詩はとうの昔にアル中になったから

今の時代には散文ぐらいしか書けない

神経症的で躁鬱

時にはパニックなんぞを起こす優しい散文

たち



たまに音階を外すぐらいは

詩人じゃないから

ご愛嬌



でもアル中たちにだけは分かる

彼らの祖先は詩人たちなのだ

まだ酒とロマンと恋を語れた時代の

詩人たちの末裔が



ねじりはちまきで散文をばらまきながら

ゆっくりと



空を、

昇っていく。