エストニアとリモートワークについて私が知っている二、三の事柄

エストニアと開発をしていたら、突如オフィスを失い、リモートワークになったCTOの日々のメモです。

ルキノ・ヴイスコンティの『ベニスに死す』(V)を見る。前半はヴイスコンティが描く華麗なベニス絵巻に酔ふ。少し退屈に思へてきた1時間過ぎから徐々に死の香りが濃厚に漂つてきて最初はその美少年さと思わせぶりな仕草に違和感を感じたタジ−ノ少年が確かに美しく感じてくる。主人公である初老のグスタフ(勿論あのマ−ラ−であらう)が床屋で化粧をするあたりから胸がじいんとしてきて、最後の海のシ−ンで波間に光る青は今までに見た映画の中でも最も美しい色だつた。何のてらひもなく「死」と「美」が鮮明に描かれていると言へる作品だつた。いつか映画館で見てみたい。