ディーンは分からなくなっているのだった。
ディーンは分からなくなっているのだった。
もちろん、以前からよく分からなくなってはいるものの、さらに分からなくなっているのだった。
仕事が順調なのと裏腹に、自分の頭が悪くなっている気がするけれども、それは本を読まなくなったからだろうか。
本を読んでいた時分だって、今と変わらず、頭が悪かった気がするのだ。
しかし、頭のいい状態が本当に生きているは限らない。
愚鈍と言う言葉だってあるが、本当に頭のいい状態のまま、人は眠りこけていることだってある。
ディーンは、こういう時には仕事と関係ない本を読むことにしている。
しかし、最近では本を読み始めると30分以内には確実にうたた寝を始めてしまうのだ。